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飯塚 康至

右と左と民主主義

更新日:5 日前

 兵庫県知事選が終わり、斎藤氏が当選しました。雑感をまとめておきたいと思います。

まずあれだけ騒いだ報道はいったい何だったのだろうという話です。報道では斎藤知事が一人の職員を死に至らしめたという話でした。確かに内部告発に対して随分ひどい処理をしていたようで、斎藤知事及びその周辺の人々は責められる要素があったように思います。一方、死に至った斎藤知事のパワハラに関してはアンケートで伝聞の情報が出てくるのみで、音声や映像など直接確認できる情報がないことが気になっていました。

 その後、選挙戦に入ると加熱していたテレビの報道がなくなり、ネットを主戦場にした用法合戦に入ったように思います。NHK党の立花氏が立候補をして斎藤氏を後押しするなどゲリラ戦が展開されました。その中で、亡くなった職員の職務中の不敬な行動なども暴露されるに至りました。

 反斎藤グループは稲村氏を担いで組織線を展開したようでしたが、及ばず斎藤氏の当選となったようです。

 思い出すのは、同じ今年度に行われた都知事選です。蓮舫氏は左側の支持を得て当選を目指しましたが、あえなく落選しました。このときSNSに流れてきたキーワードは「小池知事を当選させたくなければ蓮舫氏に入れなければならい」という摩訶不思議な言動でした。こういうものを組織票というのであって、浮動票はそのような理由で投票行動をしない問事が全くわかっていないようでした。

 今回よくわかったことは、左にいる共産党が担いでいる候補に投票するのも、なぜか右にいる統一教会が担いでいる候補に投票するのもやめたいという心理です。ともかく政争はやめてくれ、県民、国民のために良い政治をやってほしいという市井の人々の声なき声が標となって結果として現れたのだと思います。

 特に若い世代が投票に行った結果、組織票が薄まり、このような結果になったように思います。またインターネットを上手く活用して、印象をある程度操作し、投票行動に影響させることもできそうだということもよくわかりました。

 今後はインターネットを通じてできるだけ正しい情報を伝えるためのフィルターバブルとならないような良い仕掛けができると良いと思います。いずれにしても既得権益に支配されている人々から少し開放された選挙であり一歩前進であったと思います。

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